婚活というと、今では社会現象としても考えられています。しかしそれは、実際に婚活をしている人たちには、とても苦痛なものなのです。
最近は結婚が難しくなっていると言われています。職業も安定しない現代社会では、恋愛も結婚も大変だといわれています。特に大人の社会では、恋愛 対象を見つけるのも難しくなってきています。その状況を脱するためには、婚活が有効な手段と考えられています。
ところが、婚活を行うということは、本来なら幸せな時間を過ごすのが期待される恋愛を、厳しい「社会的な行為」として位置づけているからこそ、とても苦痛なものとなってしまいます。
婚活の中で必要な情報の入手や対面日程の調整、接待など、いろいろな難関を乗り越えなければならない状況があります。それは婚活をする個人だけでなく、家族までも巻き込むことがあるので、家族全員の力が必要となります。
また、婚活には、理想のパートナーを見つけることを期待している人と、実際にパートナーを探している人の両方が存在します。そのため当事者を納得させる状況を作るのはかなり困難です。他者の期待を満たすために、自分の気持ちや意見を強制的に自分にあてはめなければならないこともあるので、苦痛となってしまいます。
他にも、恋愛を意識したい人や自分を宣伝するためにネットを駆使する人など、婚活活動にあたって特定の条件を持つ人が多いため、婚活をするということで、自分自身の尊厳を損なうこともあります。
婚活においては、本人の希望を実現するためならば叶えられる夢がありますが、実際に行う上では様々な苦痛を伴うものであるという事実は変わりません。最後まで希望という気持ちで続けることが、婚活を成功させる最大のカギとなるでしょう。